正直に言うと、私は今の会社をやめたい。
気まぐれではなく、100%そう思っている。
朝起きた瞬間から、どこかに重さがある。
会社の未来が明るく見えないこともあるし、
「なぜこうしないんだろう」と感じる場面も増えた。
でも、それでも私は今日も出社している。
なぜか。
辞めていないから弱いのではない。
私はいま、準備をしているからだ。
小さく始めた、副業という選択
いきなり会社を辞める勇気は、正直まだない。
生活のこと、将来のこと、年齢のこと。
考えれば不安は尽きない。
でも、何もしないのも怖かった。
だから私は、小さく始めた。
クラウドワークスで、1円のアンケートに答えることから。
人生を変える覚悟なんて、いらなかった。
登録するだけ。
応募してみるだけ。
それだけだった。
最初にもらった報酬は大きな金額ではなかったけれど、
それは会社の評価とは関係のないお金だった。
「自分で稼いだ」という感覚が、確かにそこにあった。
副業は、お金よりも“視点”をくれた
副業を始める前の私は、完全に「労働力を差し出す側」だった。
時間を提供し、与えられた仕事をこなし、その対価として給与を受け取る。
私の直接の顧客は会社で、その先にいる本当のお客様の顔はどこか遠かった。
会社に雇われている。
守られている。
でも同時に、評価される側でもある。
気づけば私は、「選ばれる側」だと思い込んでいた。
会社と社員は本来対等なはずなのに、
どこかで主従のような感覚を持っていたのだと思う。
でも、副業を始めてから、その感覚が少しずつ変わった。
クラウドワークスで案件に応募する。
選ばれるかどうかは、自分の提案次第。
そして仕事が始まれば、私は「作業者」ではなく「提供者」になる。
クライアントは何を求めているのか。
どこに不安を感じているのか。
どうすれば「またお願いしたい」と思ってもらえるのか。
指示を待つのではなく、考える。
言われたことをやるのではなく、価値を届ける。
そのとき、はっとした。
会社員でも本来は同じはずなのに、と。
私は会社に雇われているけれど、
会社に支配されているわけではない。
労働力を売っているのではなく、
価値を交換しているはずだった。
副業は、その感覚を思い出させてくれた。
会社の景色が変わった
副業を始めてから、会社の景色が変わった。
「なぜこの仕組みなんだろう」
「この動きは本当にお客様に届いているのだろうか」
「もっとこうした方が良くならないだろうか」
以前なら考えなかった問いが、自然と浮かぶようになった。
正直に言えば、それが今の会社への違和感を強めた部分もある。
でも同時に、私は受け身ではなくなった。
全体を見て考えるようになった。
自分の頭で判断しようとするようになった。
副業は、収入源というより、
“視点を取り戻す場所”だった。
怖くて動けない人へ
副業と聞くと、覚悟が必要なもののように感じるかもしれない。
でも、私はいきなり人生を変えたわけではない。
登録しただけ。
小さな案件に応募しただけ。
それでも、世界は少し広がった。
もし今、やってみたいけれど勇気が出ないなら。
いきなり辞表を書く必要はない。
まずはドアノブに触れるだけでいい。
私はここから始めました。
一度やめてしまった人へ
私も、応募をやめた時期がある。
忙しさや不安を理由に、手を止めたこともある。
でも、やめたことは失敗じゃない。
挑戦したことがあるという事実は、消えない。
副業は一直線ではない。
波のようなものだと思う。
引く日があってもいい。
また満ちる日が来る。
もう一度やってみたいと思えたなら、
それだけで十分前に進んでいる。
100%やめたい。でも、焦らない
私は今の会社をやめたい。
その気持ちは100%だ。
でも、衝動では動かない。
逃げるのではなく、準備をする。
副業は、会社を辞めるための準備かもしれない。
でもそれ以上に、私の見る世界を広げてくれた。
雇われる安心感の外に、もうひとつの世界があることを教えてくれた。
会社をやめるかどうかは、今日決めなくていい。
でも、自分の人生を諦めるのは、まだ早い。
まずは、小さな一歩から。
私は、静かに準備をしている。
